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プロフェッショナルサポーター コラム

大雪山という山は存在しない。しかし、《大いなる雪の山々》はある。

2019.3.20 UP

一般社団法人北海道体験観光推進協議会専務理事
伊藤義廣

編集者からのオーダーは「ご自身のビジネスに関して《上川町・大雪山の可能性》を絡めて語ってください」とのことで、まずは僕の仕事のご紹介から。

北海道の豊かな自然を活用した体験型観光の普及・振興に関する活動を行っており、メインで取り組んでいるのは、日本で唯一、地方公共団体の首長(北海道知事)が認定するプロのアウトドアガイド育成です。山岳(夏山・冬山)・自然・カヌー・トレールライディング(乗馬)・ラフティングと五つの分野があり、正式名称は「北海道知事認定 北海道アウトドア資格制度」です。(くわしくは「北海道知事認定アウトドア資格制度業務センター」で検索を!)

「あなたも北海道知事認定山岳ガイドとして、大雪山の案内人にチャレンジしませんか!」と呼びかける側としては、大雪山とそのゲートウェイである上川町とは縁が深く、これからもよろしくお願い申し上げる次第です。

ところで、「大雪山」という山は、どの地図をみても出てきません。エリアとしての「大雪山国立公園」はあり、しかも日本の国立公園のなかでは最も広大です。

大雪山とは、2000メートル級の山の群れ、塊なのです。紅葉前線もここから始まり、雪の便りも早く、白い雪の山々が林立している冬の光景はまさに圧巻です。

 

大雪山という山は存在しません。しかしながら、《大(おお)いなる雪(ゆき)の山々》は確かにそこにあるのです。

「山は動かない!」だから人が集まってくるわけです。大雪山麓には心身を癒す温泉があり、清冽な湧水と道産米で仕込まれる地酒があります。本当に贅沢なことです。山は資質であり、山麓は人の能力です。それが融合されて山の魅力になるのです。大雪山と上川町で、今後それがどう発揮されていくか、非常に楽しみにしています。

最後にひとつ、長年の課題について問題提起を。「大雪」には、「DAISETSU」と「TAISETSU」の2つの呼称があります。さて、《大いなる雪の山々》にはどちらがふさわしいのか、地域住民で深く論じ合うべきではないでしょうか。