カミカワークプロデューサーダイアリー
上川町をランプワーク(ガラス細工)で盛り上げる!クラフトプロデューサーの「いま」を伺いました。
2022.7.1 UP
こんにちは!カミカワークプロデューサー、インターンシップの新谷有希です。
カミカワークプロデューサーのインタビュー企画も、あっという間に3回目の投稿になりました…!
今回はクラフトプロデューサーの絹張育美(きぬばりいくみ)さん・辻沙智子(つじさちこ)さんにお話を伺います。
インタビュー前には実際にガラス細工体験をさせていただきました。お二人には活動内容はもちろんのこと、今取り組んでいる新しい挑戦や、製作の面白さ、まちおこしに対する想いなども伺いました!
シェアハウスとコワーキングスペースが一体となった「カミカワークラボ」の一角にある工房
「HARIO Lampwork Factory KAMIKAWA」
上川町を、ランプワーク(ガラス細工)で盛り上げる!
ー現在のクラフトプロデューサーはどのような活動をされているのでしょうか?
絹張さん:主な活動はハリオのガラスアクセサリーパーツを作る仕事です。上川町オリジナル製品も作りたいと考えていて、夏ぐらいに完成できるように準備を進めています。
また、上川町の人が趣味でガラス細工を楽しめるような環境になっていけたらいいなとも考えています。
今はまだ限られた人しかガラス細工をすることができませんが、これから定期的にガラス細工作りの体験会を行うことで徐々に体制を整えていこうと計画しています。
まずは、6月にガラスのマドラー作り体験会を開催します!
ー普段はカミカワークラボ内にある工房で活動されていることが多いですか?
辻さん:そうですね、ここの工房にいることが多いです。上川町にはもう一ヶ所「大雪 森のガーデン」にもガラスの工房があるので、その工房で作業することもあります。
絹張育美さん
面白さは、作れるようになっていく過程にある。
ーガラス細工をしていて面白いと思ったエピソードはありますか?
辻さん:少しづつだけど自分でも成長の過程がわかるのは面白いですね。動画や資料を見て「こうやって作るんだ」と理解したつもりでも、実際に自分がガラスを手に持って作業したら、全然思うようにいかなくて。
少しコツが掴めた気がしても、やっぱり全然できてなかった…なんて落ち込んだりもします(笑)。
けれど練習すればするほど作れるようになっていくので、その過程を楽しんでいます。
ちょっと難しい形のものに挑戦している時も、「やっぱり難しいなぁ」って何度も思うけど「あ、できるようなってきたかも…!」って時は楽しいよね。
絹張さん:そうそう。とても細かいパーツだし、最初は「どうやって作るんだろう、作り方も想像できない」と思うけど、何度も練習したら、それが自分の手で作り出せるようになっているということはすごく面白いことだよね。
辻沙智子さん
まずは安全に。その上で楽しく。
ー現在のクラフトプロデューサーはハリオのアクセサリーパーツを製作することと、上川町オリジナル製品を作るという2つの軸で活動されていると思います。上川町オリジナル製品にはどのようなこだわりがありますか?
絹張さん:お客さんが身に着けるものなので、安全面にはとても気をつけています。上川町オリジナル製品を作りたいという気持ちは前々から持っていましたが、いまようやく進めていけそうなところです。
いまはまず製品としてカタチにすること、危険性がないことを一番に考えています。上川町オリジナルの製品に対してどんなこだわりを持って進めていくかということは、これから相談しながら作っていきたいです。本当にまだ始まったところ、という感じですね。
やってみたい・面白そうと思った好奇心
ーお二人はどのようなきっかけでクラフトプロデューサーになられたのでしょうか。
絹張さん:4年前は札幌に住んでいて、都会じゃなく田舎の方に移住したいという気持ちがありました。
層雲峡にあるホステルを友人が経営していたので何度も遊びに行くようになって、上川町を知りました。
その友人が「これ、どう?」と上川町の地域おこし協力隊募集のチラシを見せてくれたんですね。、私もちょうど移住先も探してたので「やってみようかな」と思いました。
私はものづくりとかが好きなので、各プロデューサーの仕事内容を見て「ランプワークは私でもできそうだな」と思い、応募しました。
辻さん:私は2021年の5月に上川町にきました。友達が「こんな仕事があるよ」と教えてくれたことがきっかけです。
ランプワークはやったことがなくて存在も知らなかったので、最初は「ふーん、ガラスかぁ」と思っていました。
でも、なんとなく気になって調べてみたら、バーナーを使って静かに作業していて、ものすごく繊細で美しい形が作れるってことも知って「何これ!すごく綺麗で美しい!!」とすごく衝撃を受けました。
それで「やってみたい、面白そう!」と思いました。
ーお二人はクラフトプロデューサーとして活動する前からつながりがあったといいます。
辻さんは「絹張さんとは友人の友人だったけど、ちょっとでも知っている人がいるということは安心があったかな。楽しくなりそうだなぁって思った。」と言います。
辻さんが上川町にくるきっかけのひとつには、絹張さんの存在もありました。
棒状になっているガラスをバーナーであぶり、溶かすことで形を変化させていく。
「上川町にランプワークあるんだって」という言葉が聞けたら嬉しい
ークラフトプロデューサーまたは個人活動どちらでも大丈夫なのですが、将来こうなりたい!という理想像やビジョンがあれば最後にお聞かせください。
辻さん:私は何か作ることが好きだから、それを続けていける状況にしたいって思っています。
ガラス細工だけを作って生活できることもいいかもしれないですが、簡単にいかなかったり難しい時期もあったりすると思います。
私は視野を広く持って、とにかく作ることを続けていける環境を選んでいきたいですね。 ガラス細工も好き、革細工も好き、料理やお菓子を作るのも好きだし、イベントをみんなで作り上げていくことも好き。
作ることをバランスよく続けてやっていきたいなって思っています。
絹張さん:続けていくのが一番がいいなって思っています。続けていく上で「上川町ってランプワークやってるんだって」という言葉が聞けたらすごく嬉しいし、それがいろんな場所に広まって、ガラス目当ての人が上川町に来てくれることで、町の盛り上げに繋がればいいなっていう想いもあります。まずは続けていきたいですね。
取材後記
絹張さん、辻さんのお話にもあったとおり、新しく発見したことや気づいたことに対して「面白そう」「やってみたい」という好奇心は生きている間で何度も抱くのだろうと思います。
その好奇心が起点となって新たな挑戦をしていく中で面白さや難しさを実感することはあると思いますが、行動を継続していくことによって次々と新しいことに挑戦でき、結果として大きなカタチや成果が出来上がるのだろうと強く実感しました。
そのためにはやはり好奇心や興味関心を失わないことが大切なのだろうと思いました。