カミカワークプロデューサーダイアリー
上川発、東京行き!ミライエンジンを実施しました
2022.8.19 UP
法政大学生とレゴを使って「働く」を考えるワークショップの様子
こんにちは!アカデミック・プロデューサーの大城です!!
// 上川高校生を対象に、東京での3泊4日の教育プログラムを実施しました //
ミライエンジンは、地方創生推進交付金事業として実施する【風土水×地方×都市が育むWell-beingなライフスタイル推進プロジェクト】の一環の事業で、上川町が目指す個人と社会全体のWell-being(幸福・豊かさ)の実現を念頭に、幼少期〜成人期までの連続した学びを実践することで、郷土愛をもつ人材を育てることが目的とした事業です。
今回は、上川高校生の有志を対象に8月1日〜4日で実施しました!
1日目は、新しい働き方をテーマに最新のオフィス空間を見学。2日目は、SDGsに取り組む企業の講義。3日目は、新しい学びをテーマに大学にてレゴを使ったワークショップ。4日目は多様性をテーマに視覚障害者の世界を体験、などなど。
4日間を通し、全部で11箇所も回るという、内容盛りだくさんの時間となりました。
着任してから初めて0から企画を任せて頂いたプロジェクトだったので、無事に終わって一安心しておりますが、改めてプログラムに込めた思いを今回は書き綴りたいと思っています。
上川町の連携協定企業のオフィス訪問の様子
このプロジェクトを立ち上げるにあたり、「修学旅行や家族旅行とは違う学びの旅にするには、何を大切にしたらいいんだろう?」という問いが自分の中にありました。
その中で、私が大切にしたいと思ったことが2つです。
一つ目は、
自分とは異なる他者と意見を交わす「コラボレーション(共創)する力」
二つ目は、
未知の世界との出会いから「自分なりに社会への問いを立てて学ぶ力」
2021年に留学したフォルケホイスコーレの仲間との授業の様子
どうしてそう思うようになったかには、私のデンマーク留学中の原体験があります。
デンマークの学校では、生徒の3割程度はベジタリアン・ビーガンの食事をしていました。
これまで、「ベジタリアン=モデルさんが美容のためにやるもの」という浅い認識しかなかった私にとって、18歳の生徒が「お肉を生産することによるCO2の排出量の多さをあなたは知ってる?環境に負荷をかけてまでお肉を食べたいとは思わないかな。」とはっきり自己主張するのは、とても驚きでした。
それは、私の環境問題や食生活への「当たり前」を揺るがす経験でした。
これはほんの一例ですが、グローバル化や気候変動が進む中で、「自分の中で当たり前のことが、変わっていくこと」は、現代社会では避けることはできません。
だからこそ、「変化を恐れず、むしろ楽しめるマインドセット」が重要なのではないか?と思った時に、今回のプロジェクトの骨格が見え始めたように思います。
都市圏に立地している上川町との連携企業や大学などを訪問し、初めて出会う人と対話し、自分の中の当たり前に気づくこと。
さらにそこから自分なりに社会に対して問いをもち、ワクワクしながら探究するマインドセットをつくりたい!
「ミライ・エンジン」という名前は、ロケットや車のエンジンのように、自分自身を突き動かすマインドセットを未来に向けて育んでほしいという思いを込めてつけました。
ロボット等テクノロジーを使って、日常の困りを解決するには?をディスカッションの様子
デジタルアートの世界の中でお絵描き中の様子
さてさて、私の想いが溢れる暑苦しい話が続いてしまいましたが、プログラム全体を通して、上川高校生たちは積極的に質問をし、案内をしてくれた大人のみなさまに負けない勢いを見せていました。
企業や大学で、最先端の社会の課題に本気で取り組む大人や学生と対話し、自分の考えや思いを言葉にする経験を通す中で、プログラムが大切にしたい2つの力の芽が育まれたように感じます。
ご協力いただいた企業や大学のみなさま、改めてありがとうございました!
プログラムの報告会も、2022年9月13日(火)19時~20時(交流&コワーキングスペースPORTO)申し込みなど不要で行いますので、ぜひご興味を持たれた方は遊びに来てくださいませ!