言い出したら止まらない!?
異ジャンルのプロが本音で語る上川町の未来。
町の総面積の約94%が森林、もちろん都会のような利便性はない。しかしなぜ、上川町で新たなビジネスが生まれ続けるのか?ジャンルもスタイルもバラバラ。枠にとらわれないアイデアで上川町の町づくりをサポートするプロフェッショナルサポーターたちが、上川町のリアルや地方のこれからを語りまくる!
プロフェッショナルサポーター
- 伊藤義廣
一般社団法人北海道体験観光推進協議会専務理事 - 地域資源を観光へ活用し、地域の活性化を目指す事業に携わる。さらにその地域ならではの体験ができるプログラムの提案も行う。
- 塚原敏夫
上川大雪酒造株式会社代表取締役 - 日本酒の製造を休止していた三重県の酒造会社を上川町に移転し、上川大雪酒造株式会社を設立。北海道産素材にこだわる小仕込み・高品質の酒造りを行い、「6次産業化地方創生ビジネス」として地域活性化への貢献を目指す。
- 北原淳
枻出版社/コンテンツプロデューサー - 世の中に豊かなライフスタイルを提案・提供する出版社にて、さまざまなコンテンツを組み合わせたイベントやプロモーションを企画、運営している。地域活性化事業など市町村とのコラボの経験も豊富。
プロフェッショナルサポーターとは?
上川町の町づくりを支える、上川町公認のサポーター。
これまでの取り組みの知見を生かしながら上川町の町づくりや移住者の就業・起業支援に携わる。
トークテーマ
上川町を導く、
次の一手を探れ。
2018年秋からはじまった「カミカワークプロジェクト」により、町づくりのターニングポイントを迎えた上川町。新たなビジネスが生まれはじめている今、さらに町を盛り上げるために必要なものとはなにか。観光や定住、働き方の面から上川町の魅力や可能性について掘り下げる。
司会:編集部
- −本日はプロフェッショナルサポーターとして塚原さん、伊藤さん、北原さんに。そして観光事業の有識者として瀬川さんにお集まりいただきました。皆さまが感じている上川町の魅力を教えていただけますか?
- 塚原敏夫さん(以下、塚原):どこもやっていないことにチャレンジしていける町だということです。上川大雪酒造のあり方もそれを目指しています。
- 伊藤義廣さん(以下、伊藤):上川町は大雪山へのゲートウェイだろうなと。しかし実際、観光客の受け入れ制度は果たしてどうなんだろうなと。まだまだ伸びる可能性があると思っています。
- 北原淳さん(以下、北原):やはり圧倒的な大自然だと思いますね。町の観光スポットになっている「大雪 森のガーデン」も、こんな小さな町が作りあげたのはすごいなと思っていて。町づくりに積極的な人の動きも大きな魅力のひとつだと思っています。
- 瀬川耕市さん(以下、瀬川):「大雪山ツアーズ」の瀬川です。上川町の観光を盛り上げています。上川町の魅力といえば、やはり大雪山のさまざまな恩恵を受けられることですね。かつては大雪山だけで観光客が100万人来ていたという話も聞いています。
人づくりが観光の質を上げる。
- −カミカワークのコンセプトは「仕事×上川町」。上川町の魅力を、特に若い人たちがこの町で暮らしていくにあたり、どう仕事に転換していけるのか。また、町にはどんな課題や超えなければいけない壁があると思いますか?
- 瀬川:観光の面からの課題は、サービスの質ですね。たくさんの観光客に来てもらっても、サービスの質が伴わなければその後リピートをしてもらえない。質を上げるために必要なのはガイドの育成だと思います。
- −今カミカワークでも観光ガイドも担うアウトドアプロデューサーを募集しています。観光という視点で最大の資産である大雪山を生かすための人材不足が大きな課題のひとつですね。
- 瀬川:ありのままを説明するだけのガイドなら上川町にはすでにたくさんいる。例えばバードウォッチングガイドが上川町の歴史や、町の成り立ちなどの話ができるなど、地域の魅力を深く伝えることが、この町の観光の質を上げることにつながると思います。
- −北海道内のガイド事情を知っている伊藤さんの視点では、今上川町に足りていないものはなんだと思いますか?
- 伊藤:私たちとしては山岳ガイドだけではなく自然ガイドにも領域を広げた方がよいのではないかと。ライトに楽しむ人に向けて、上川町の自然を語れる人が増えてもいいと思います。