地域で新しい働きかたを提案する注目のまち・北海道上川町で、「地方を元気にする活動に取り組んでみたい」という若者たちを受け入れ、地域活性化の先進的な取り組みについて学ぶ、3泊4日のインターンシップツアーが開催された。
- 上川町を知る・学ぶ・遊ぶ
- 都会の若者が地域の可能性に目を輝かせる
地域活性化の先進的な取り組みを“現地”で感じて学ぶツアーが行われた。地元から遠くはパキスタン（！）の大学・専門学校生の若者たちが北の大地に集合。町民との交流、そして上川町で実際に地域活性化に携わる講師から学び、地域のこれからを垣間見ることに。
都市部に住む若者たちはまずその自然に圧倒される。電線すらない大地は日本でも稀有な場所だ。マイナスの気温を初めて経験した青年は「意外と寒くない」といい、若者たちは実際に体験しないと得られない超実践的な感覚を、地域で身につけていく。
そして課題の最前線で活躍する講師陣の刺激的なワークショップやセミナーもぎっしり。大学の講義よりもハードスケジュール！
若者たちが上川町の魅力を知り、地域課題に向き合う様子に地元の人たちも心動かされたそう。お互いに刺激し合うツアーとなったようだ。
1．上川町に誕生した酒蔵「上川大雪酒造 緑丘蔵」を見学。美しい空気と水があるからこそ生まれた絶品の日本酒に、このまちの地域資源の豊かさを感じる。 2．ホテルプロデューサーで現役東大生でもある龍崎翔子さんの「地域の魅力の掘り起こしかた」に耳を傾ける。龍崎さんは上川町の「ホテルクモイ」も経営。 3＆4．フィールドワークで大雪スノーグランピング体験。犬ぞりや雪原でカフェ体験。「雪があるって豊かですね！」と目を輝かせる。
- 上川町をプレゼンテーション
- 学生が上川町長に、まちおこし企画
上川町で地域の魅力を思う存分見つけた若者たちは最終日、「アイデアピッチコンテスト」を開催。上川町の課題を、まちが持つ魅力で解決するためのアイデアをプレゼンテーション。若者らしい柔軟な案と緻密に練られた計画は、プロ顔負けの出来栄え。このプレゼンを通じて、地域の魅力はよそ者が掘り起こすことでさらに輝きを増し、まちの良さを再確認させてくれるのだと、改めて感じることができた。
1．白熱のプレゼン。「上川町役場のひとがイケメンで面白いから、役場をみんなが来やすいおしゃれ空間にしたらいいと思う」という町役場魅力化計画が町長賞に。 2．「本当に実行したいと思える企画があった」と上川町長の佐藤芳治氏。 3．町民との交流も思い出に。
ツアー行程（3泊4日）
- 3/5（火）
- ・オリエンテーション
・セミナー「上川町について」
・層雲峡温泉 氷瀑まつり見学
- 3/6（水）
- ・アフロマンス氏セミナー「地域の魅力をワクワクとともに発信する企画術」
・上川町特製 絶品ランチ体験
・チームラボワークショップ「共同で創造する“共創（きょうそう）”の場所づくり」
・フィールドワーク「カミカワ巡り」
・龍崎翔子氏セミナー「地域の魅力の掘り起こしかた」
- 3/7（木）
- ・木野哲也氏セミナー「地域をひらくアートプロジェクト」
・フィールドワーク「大雪スノーグランピング体験」
・企画開発ワークショップ
・夕食＆懇親会
- 3/8（金）
- ・アイディアピッチコンテスト
・クロージング＆ランチ
文・編集：アサイアサミ（ココホレジャパン）
写真：小禄慎一郎