“今、上川町がアツい!”を発信!!
2019.7.3 UP
去る6月2日、3日。札幌市内のとある場所で、とあるイベントを開催、その名も「KAMIKAWORK cafe(カミカワーク・カフェ)」。まちづくりの有識者たちが一堂に会し、上川町での就業・起業を含めた「新しい働き方」の可能性について語るトークイベントを行いました。多彩な分野で活躍する有識者たちの話はそれぞれに興味深く、参加者も熱心に聞き入っていました。そんなイベントの様子を2回に分けてレポートしていきます。まず今回は、6月2日。初日から、大いに盛り上がった様子をどうぞ!
和やかなムードの中、イベント発進!
会場となったのは、あのTSUTAYAが手掛けた〈CONTACT〉。シェアオフィスとゲストハウスが融合した、新しい施設です。コンセプトは「働く者」と「旅する者」が交わる場所、ということで、今回のイベントの会場にまさにうってつけ!
会場を訪れてまず目に付くのが、通りに面した小窓。札幌市東区にあるお菓子屋「霜月堂」さんも、上川大雪酒造とコラボしたスイーツと店舗での人気商品をこのイベント限定で特別出店販売してくれました。
酒粕を使ったチョコチップバナナのマフィンや酒粕クッキーなど、普段はお目にかかれないスイーツとあって、人気の的でした。
また、会場内に足を踏み入れると、7月に商品化するドリンクの試飲スペースも用意。
注目は、看板にある「ヌクモcafe」という文字。今年7月に上川町に誕生する新施設「大雪かみかわ ヌクモ」で提供するドリンクを振る舞いました。「大雪かみかわ ヌクモ」は、廃校になった小学校をリノベーションして、人々の集う場所を作ろうという新プロジェクトです。
「ヌクモcafe」のコーヒーを飲んでいると、心も体も、不思議とリラックス。会場の雰囲気も素敵で、お客さんたちを楽しみに待つ心持ちが伝わってきます。
そんな中、時計の針が15時を指し、いよいよイベントが開始に。そもそも「KAMIKAWORK(カミカワーク)」とは、上川町の魅力を掘り起こし、新たな働き方やビジネスのあり方を共に創造していこう、というプロジェクト。そして、そのプロジェクトを支えていくのが、地域おこし協力隊の「カミカワークプロデューサー」なのです。
現在、4月からカミカワークプロデューサーのメンバーになった4名が会場に来てくれました。フードプロデューサーの絹張龍平さんと、ランプワークプロデューサーの絹張育美さんは、ご夫婦で活動されています。さらに、アウトドアプロデューサーの近江美久さん、コミュニティプロデューサーの水口加奈子さんも、各々の専門で上川町を盛り上げています。イベントでは、まず最初にその活動報告がありました。カミカワークプロジェクトを機に実際に「移住者」となった彼らの言葉は、上川町での起業・就業への関心を掻き立て、今後の可能性を感じるものでした。ちなみにカミカワークプロデューサーは、現在も募集中。新しい働き方で上川町をプロデュースしてみたいという情熱のある方は、ぜひチェックしてみてください。
※カミカワークプロデューサーの募集詳細について同サイト内
「JOIN US カミカワークプロデューサー募集!」ページ をご覧ください。
異業種による広く深いトークセッション
17時半からは、お待ちかねの「プロフェッショナルサポーター」たちによるトークセッションです。プロフェッショナルサポーターとは、上川町のまちづくりを支える、プロジェクト公認のサポーター。これまでの経験と知見を生かし、移住者の就業や起業支援に携わっています。まず登場したのは、この日MCも務めた「株式会社ワイズ・ワン」代表でヨガインストラクターの奥かおるさん、そしてテレビなどのメディアでも注目されている龍崎翔子さんは「株式会社L&Gグローバルビジネス」代表で、現役の学生でありながら日本国内において数々のホテルをプロデュース&運営しています。
定員を上回る来場者で熱気に包まれた会場では、特に龍崎さんによる、「まちの持つ雰囲気や空気感をホテルのコンセプトとして取り入れていきたい」という思いや、上川町の層雲峡温泉街に古くからあった旅館「ホテル雲井」を2017年に引き継ぎ「HOTEL KUMOI」として再生させた話などを、お客さんも興味深そうに耳を傾けていました。
18時半からは、上川町で活躍するゲストによるトークセッション。登場したのは、1990年生まれという若さながら、旅好きの山好きが高じてゲストハウス「層雲峡ホステル」の経営者となったという志水陽平さんと、上川町で農業に従事する傍ら町の特産品を作りたいと有志たちと「大豆コーヒー」を商品化し上川町活性化プロジェクトを仲間と共に立ち上げた辰巳裕亮さんです。
辰巳さんの手掛ける大豆コーヒーといえば、最近では「北海道とよみづき大豆珈琲」としても市販されており、会場内の試飲・販売でも注目を集めていました。
一方の志水さんは、公務員から転身してゲストハウスを開業したという異色の経歴の持ち主で、年齢も近いおふたりのトークセッションは、これまたお客さんの顔を生き生きと輝かせていました。いよいよ日も暮れて、19時半を過ぎる頃、この日最後のトークセッションが始まります。上川町 佐藤芳治町長と、「上川大雪酒造株式会社」代表取締役の塚原敏夫さんです。
まさに真打ち、トリを飾るのに相応しい二人の登場で、会場全体の空気がグッと前のめりになります。何しろ、上川町がこうした「カミカワーク」などのユニークなまちづくりで盛り上がっているのも、地域おこし協力隊を「カミカワークプロデューサー」と名付けてオリジナリティ溢れる活動を展開しているのも、何より今回のようなイベントが開催されたのも、佐藤町長の思いがあるからこそ。トップの熱意が今のワクワクするような上川町を牽引していると実感できるセッションでした。
そして塚原敏夫さんといえば、フレンチの三國清三シェフが手掛け、大雪高原旭ヶ丘プロジェクトの一環として2013年にオープンした「フラテッロ・ディ・ミクニ」の経営者。レストラン経営を通して「上川町には地酒がない」と気づき、上川大雪酒造の初代蔵元となったというエピソードも。そんな熱い二人のトークセッションで会場の熱気も最高潮に達する中、この日のイベントは終了したのでした。