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Re life in kamikawa

vol.2

チャールズさん

目指しているのは
上川のまちとひと、ツーリストとの橋わたし役

2010年移住

チャールズ ハルバソンさん(34)
カナダ出身。カルガリー大学、卒業後、語学指導を行う外国青年招致事業「JETプログラム」に合格。上川町で外国語指導助手として5年間働く。日本語の堪能さが評価され、上川町職員に採用。町の広報活動、姉妹都市交流事業などで活躍。

ここで学んだのはおもてなしの心

今から30年以上前、カナダで多くの人が夢中になったスーパーファミコン。チャールズさんも例外なく、はまった1人だった。
「こんなすごいものをつくっているのが日本と知ってから、言葉や文化にも興味を持ったんです」
カルガリー大学に進学したチャールズさんは、「いつか日本に住んでみたい」と日本語を学んだ。その努力が実って、外国語指導助手として上川町への赴任が決まった。
憧れの国で暮らす夢をかなえたチャールズさんを出迎えたのは、ふわふわの緑で覆われた山並み。
「岩の塊のようなロッキー山脈を望む生まれ故郷に比べ、上川の自然は穏やかで優しく住みやすそうに思えました」と第一印象を語る。
さらにチャールズさんを感動させたのが、まちの人々の温かさだった。お年寄りから子どもまで、出会う人々が心から歓迎しているのが、その笑顔から伝わってきた。

ラーメン チャールズさんは上川名物のラーメンが大好物。3年前、「上川町ラーメン日本一の会」主催の30周年記念クイズ大会で2人の仲間と共に優勝した「ラーメンキング」としても有名。

「8年住んでも、その温かさ、人情は変わりません。日本でよくいわれる“おもてなし”の意味を、ここに暮らして改めて知りました」
昨年9月、胆振東部で起きた大震災では、大雪山系の玄関口として大勢の外国人が訪れる層雲峡の温泉街もブラックアウトに巻き込まれ、大混乱になった。5年の赴任期間を終え、町の正職員となっていたチャールズさんは、すぐに現地の観光案内所へ。まちの人々から学んだフレンドリーな笑顔と的確な英語の案内は、異国の地で迷う旅人にとってどれほど心強かったことだろう。

子どもたちと

現在、チャールズさんはまちのパンフレット類の英訳も手掛ける。また、国際交流事業や海外ツーリスト向けの観光PRイベントの通訳なども務めている。
「上川の良いところを広く正しく海外に知ってもらいたい。私がその橋渡し役になれたら幸せです」

文:森廣広絵 写真:佐々木育弥 編集:ココホレジャパン